アンダーグラウンドの感想

トビさん
評価:☆☆☆☆
賢者タイムの太宰作品とか ナルシズム全開の三島由紀作品とか そういった作品を読んでいるような感覚でした 女の子の登場も上手いなあと思います 第三者に関わる自我を丁寧に切り取っています よくここまで書ききったなと思わされました
思春期に誰しも抱くであろう感情ながら それを作品として落とし込む むしろそれ自体を作品にすることは誰にでも出来る事じゃない あっぱれです
森羅さん
評価:☆☆☆☆
生々しいとツイッターで言われているのも読めばわかりました。確かに「生々しい」。多分ポケノベ書きでそれなりに年齢重ねた人であれば一度は疑問に思ったり題材として用いたりしているのかと思いますが、短編でここまで深く切り込めるとは! 「なんで、みんな、黙っているんだよー!!!」がまた生々しい。ええ、だってきっとそれはあなたが黙っていたのと同じ理由だからでしょう。「自分は選ばれている」という選民意識も、そこから醒める(こういう言い方が当てはまるのかはわかりませんが「大人になる」)感触も、「あーあ、全部失っちゃったなあ」ってラストの台詞も、なんだかこう、読みながら心筋撫でられてる感じでした。ずしっと来ました。はい。
照風めめさん
評価:☆☆☆☆
死亡:×
頻度:ラジオ1 上昇気流2 反比例1
舞台:異常なのは僕か世界か?
推しポイント:誰もが一度は思ったことがある、自分は他人と違うという優越。或いは劣情
アオリ文:
この作品も人間とポケモンの関係性を問う作品ですが、こちらが踏み込むタブーはポケモンバトルは残虐ではないか。という点。
MOCAを始め、誰も触れていなかった。あるいは触れてはいけないと感じていた点への切り込み方が本当に巧いです。
まずこの作品のすごいところはそんなタブーを取り扱う事でもあるんですが、そのテーマに疑問を抱くまでのアプローチ。これが本当に秀逸だと思います。特に辞書の件。
私もかつて「ひんし」の本当の意味を知ったとき、ええ……。と感じました。感じたけど、まあいっか。そう思ってなあなあにしたところを、彼は深く掘り下げていった。(ちなみにポケカではひんしではなくきぜつなんですよね)
そんな彼がこじらせているとはいえ、賢い人なんだな、というのが分かるエピソードでした。
多様性が認められ(始め)ている社会、とはいえ、イレギュラーな人間としては自分は認められる人種であるのかどうか。という葛藤はものすごくわかります。
特に学校のような社会では、マジョリティでないことに対する恐怖が本当に強いですよね。私もこの件とは全く違うのですが、自分がマジョリティでない類の人間だと自覚したことはあったんですが、それを表にするまでに十年の月日がかかった(当時からネット触れてたから主人公程孤独ではないけど)りもしたのでこれを一人で抱えるのは本当に厳しいことだと思います。
中学時代の女の子とのやり取りで、恐らく彼は同類であるかもしれない。と思ったにも関わらずに言い出せなかった。
やっぱり、打ち明けるのってめちゃくちゃ怖いですよね。おそらく大丈夫だろう。大丈夫だと思う。それでも確信はない。脳に過る「もしかしたら」。その葛藤がリアリティに溢れていて、息を飲みました。
瀕死のガリア人からのトリガーがまたすごいなと思いました。日常から非日常への移行、そのスムーズさ。うんうん、と思いながら読み続けていました。
>しかし息はどんどん荒くなり、このままでは自分は破裂すると悟った彼は、手に持ったシャーペンで腕を突き刺して応急処置をとった。
ここ。あ~~~人間らしいビヘイビアだなと思います。心の不安を肉体で解決しようとする。この感じ、本当に追い詰められているんだな! 若気の至り感がすごい。
そしてインターネットとの邂逅。どんなにニッチな思考や嗜好であっても、同じことを考えている人間はやはり一定数いるんですよね。完全一致する人は少なくても、おおまかな一致であれば本当に世の中「どこにそんなやついるんだ」と思うくらい、インターネット上にはいるんですよね。めっちゃ不思議です。でも安心感と共に、特別感は失われていく。
この作品の中ではポケモンバトルは残酷だと思う人間は一定数いる、というところで落とした訳ですが、変に結論を出さないのが良かったと思います。
この主人公の真面目系クズ感は中々共感できる人も多いのでは? とか思ったり。
カイさん
評価:☆☆☆☆
思春期の少年の独善と煩悶を、実に丁寧に描き切った作品だと思いました。
自分だけが特別という恍惚と不安。二者に揺れて心をぐちゃぐちゃにし、時には蓋をして全く見ないようにしながらも、勇気を出して向き合って、もがくように世界を広げていく……自らを振り返ってどきりとする場面も多々ありました。
冒頭と結末の、ポケモンがいる風景の描写をリンクさせることで、主人公の世界が広がった表現がとても良かったです。彼がこれから広げるさらなる世界に、希望が持てる終わり方でした。
Pさん
評価:☆☆☆☆☆
冒頭に引用された詩文の通り、選ばれてあること、一般的なものとは違う思想を抱いてしまったことの優越感と不安感。そして様々を学び、気づくことによってのその感情からの解放が生々しく書き込まれた文章に高い技術を感じます。
知る世界が広がることは救済につながる、ということには深い覚えがあり、高校までに比べてずっと多様な人々がいるであろう大学で主人公がさらにその世界を広げることを願ってやみません。
これに☆5を投げに来ました。
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆☆☆
他の皆さんも仰っているかも知れませんが、やはりみんな多かれ少なかれ心当たりのあることですよね……。
はっきりと言われないと分からないこともありますが、言ってくれることなんて殆どないのが現実ですよね。まぁ、すぐに言われたところで納得できるかと言われたら、たぶんできないのでしょうが……。成長するに従って、周囲の世界のことをよく見られるようになって、ようやく答えが出るものなのかもしれません。
なかなか中学生ぐらいだったら、人と違う意見を声に出して主張するのは難しいだろうなぁと思います。パソコンを手に入れた高校一年のときが、彼の悩みを前進させる時だったのだと思います。あぁ黒歴史。ありがとうございました。
穂風湊さん
評価:☆☆☆☆
主人公のもどかしさがずっと伝わってきていました。物語の最初から終盤までそれを維持できる描写は良いと思います。
主人公がインターネットに浸かるまで成績がよかったことや、今まで自分が特別だと思っていたことが、最後の「あーあ、全部失っちゃったなあ」の一言でまとまっていたと思います。
葉穂々さん
評価:☆☆☆
マイノリティだと思っていたものが、実はそうでも無かった……あるあるですね。
ラストでは全部失ったと語る主人公でしたが、憑きものが落ち、どこか楽になったように感じられます。
特別では無かったと知ることも、一つの成長に違いありません。
あすぺふさん
評価:☆☆☆☆
ポケモンバトルを通して、大海を知る、みたいなお話! 面白かったです!
一.の始まりと四.の始まりが似ているようで少し違うのはカントーからシンオウ(?)という場所の変化以外にもありそうですが分かりませんでした……。
あきはばら博士さん
評価:☆☆☆
バトルの必要性を語る上で主人公の周囲があまりに平和すぎるのですよね、中高生のリアルを描いているはずなのに、同級生の女の子を前にした中学生男子がおっぱいと言わないとはとても不自然です。入っていれば高評価だったのですが。
まーむるさん
評価:☆☆☆☆
これ逆行さんだろう!
クーウィさんと同じ位に作風が分かるようになってきた。時の流れがちょっと軽率な感じがしたけれど、その悩みについてはそれほどにやっぱり時間を掛かるものだという説得力もあった。
Ryoさん
評価:☆☆☆☆
これの主題はポケモンバトルの是非ではなく、自己の確立や発展、世界と自分との関係の変化などであると私は感じたので、そっち方面で高評価つけてます。
学年ごとに分けることで少年を取り巻く世界、少年の目に映る世界の変化がとてもわかり易くなっており、よい構成だと思います。
ただ、その学年ごとに分ける構成のために、読み手によっては中二病的な文脈に回収されていく可能性がありますが、こうしたことは年齢関係なくいつでも誰にでも起こりうる気がします。
アイデンティティに深く関わるために誰にも言うことのできない悩みとか結構誰にでもあるし、
それこそ「瀕死のガリア人」のようなちょっとしたきっかけで小さい頃の鬱屈や疎外感が大人になって再発するケースもあります(そして往々にしてそういうのは一層治りづらい)。
このお話はポケモン世界の話なのでポケモンバトルの是非という形になっているけど、
私たちがリアルで抱えている色々な悩みを重ねて読むことで凄く滋味が出る文章になります。
なので、このお話が「世界はそこまで狭くはないし、お前もそこまで特別な、この世界にたった一人の存在というわけでもない」という、
ある種の救いの言葉で終わることは、素晴らしいことだと思えます。
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆
こういう重めのテーマでよく書けるなあと思いました。
でもそう、こういうの、身に覚えがあるようなないような、なんかねーありますよね、思春期。
あまもさん
評価:☆☆☆☆☆
あああああ、泣いてしまいました。小さな傷の積み重ね、トラウマ、小さなきっかけが引き金となって混乱に落ちる様が生々しく最高でした。涙出ます。好きです。大丈夫、まだまだこれからだよと少年に声をかけてあげたくなります。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆
【褒めポイント】
・彼の思想の異端さが際立つ世界観
  インターネットもSNSもないならば彼の周囲のみが彼の世界であり、そこでポケモンを戦わせることの是非について論じられないからこそ、彼は自分の思想を特別だと思いこむ。そういった点を含め世界観と全体の構成がしっかりしています。
・共感できるしっかりした内面描写
  自分が特別だと思いこんで恍惚と不安を抱くこと、自分の不甲斐なさに後悔する感情、一つのキーワードで認識が全て変わってしまう心のもろさ、など、少年・青年期の心の機敏がよく現れている。
【指摘ポイント】
・共感できてしまうが故に先の展開がなんとなく見えてしまった
  中学でパソコンの話が出てきたところで「あっ」となって、それ以降淡々と読み進めてしまったのは正直に告白します。
【総評】
 淡々と読み進めたがゆえに「やっべえ」とはならなかったですが、世界観と内面描写のしっかりさ、問題への切り口が素晴らしい。めちゃくちゃ迷いましたが☆4つとさせていただきます。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆
『選ばれることの恍惚と不安』に、主人公が向き合う姿が生々しい。それゆえになんだか懐かしいような、心の底に封印していた黒歴史が呼び起こされるような……とにかく『心に刺さる』お話でした。
狭い世界しか知らない頃の主人公が抱く特別感、それが年齢を重ね、知る世界が徐々に広くなっていくごとに薄れていき、良くも悪くも『自分は平凡だった』と知る様子、そしてそれに伴って成績が下がっちゃったりする描写が凄くリアルで、あー自分も取るに足らなかったことをこの世の終わりのように深刻に考えてた時期があったなあ! なんて思ったりしました。"ガラス玉のように透き通った自分の目を見て、小学生に似つかわしくない微笑を浮かべた。""スペースは半角が良いのか全角が良いのかいつも迷う。"みたいな、こまごまとしたことを印象深く書いているのも、多感な時期らしくていいなあと思います。
全部失っちゃったなあ、と言いながら笑う、後ろ暗いけど前向きなラストシーンはすごく心に残りました。彼は多くを失ったけれど、これから得ていくものもきっと多くあることでしょう。
逆行さん
評価:スキップ
 自作品です。
 初めましての方は初めまして。逆行という者です。普段はマサラのポケモン図書館という所で執筆しております。
 いやー今回は書くのが凄い疲れました。普段あまりこういったお話を書いたことがなかったもので。でも久しぶりの王道小説で、書いててすっごく楽しかったです。
 一番最初の、ダークライが世界を闇に包んだ描写が、特に大変でした。逃げ惑う人々の様子を想像するのに苦労した記憶があります。ダークライがいかに悪役であるかを裏付ける行動をどうやって描くか、結構難しかったですね。
 中盤にあったヒロインのパンチラシーンは最も気合を入れて書きました(おい)。もっと際どく描写しても良かった気がしますが、流石に全年齢対象から外れると思ったので変えました(笑)。
 終盤の山場である部分でシロガネ山が爆発してしまいましたが……。なんと! あそこは本来展開を変える予定でした。シロガネ山を爆発させるのではなく、フエンタウンの煙突山を爆発させる予定でした(一緒やん!)
 反省点としては、最後のオチでマラサダを真の悪役に投げつける所をアンダースローにすれば良かったのと、宇宙人が襲来してきてピカチュウが10万ボルトを放つ所をせっかくだし586万ボルトにすれば良かった所ですかね……。
 まあ全部嘘なんですけどね。
紫雲さん
評価:☆☆☆☆
 子どもなりの安直な思考の塊。誰しもが思う自身の特別さ。幼い頃から我々が経験するであろう世界の終わりに直結してしまうような悩み。若さゆえの愚かさを克明に書き表された物語に感じました。道徳の授業の場面のように、クラスの中には特別な考えを持つ子どもがいて、その子にどのように手立てをするか、そんなことも考えてしまいました。彼の呪縛を解放してあげるにはどうすればよかったのか考えてしまいます。その答えがネット社会というのも、何かやるせなさを感じずにはいられませんでした。
はやめさん
評価:☆☆☆
 始めは異端思想(という一種の自覚)を持っている自分の葛藤に苦しみながらも、若干酔いしれる部分があった。同胞に想いを告げることが出来なかったまま月日は流れ……
 自分だけが必ずしも特異な思想を抱いているわけではなく『世界』は言えないことをきちんと言おうとしている人達がいる、ということが分かった。自分の特異性が必ずしも際立ったものではないことを知り、少年はひとつ大人に近付いた。
 『』で世界という単語がしきりに強調されており、自分の視野を広め、アンダーグラウンドの閉じこもった考えから脱却する、そんな要素を内包したお話なのかな、という風に読み取らせていただきました。
 あくまでも推測ですが、アンダーグラウンドとは、
>代償は大きかったが、ともあれ、彼はこの『世界』の裏側を確かに感じることができた。
>幼いときの視線からは、決して見ることのできなかった『世界』。闇に隠された部分。
 上記引用にもある、隠れた方の『世界』を示しているのかな、と考察しました。

 ひとつの物事を深く、深く掘り下げて行く心情描写がなんといっても読み応え抜群で、私にはここまで思い付きそうもありません。そして文章力も非常に高く、あの手この手から繰り出される語彙の応酬、多彩な表現に見惚れるばかりです。
 カロスでの「戦争」や「瀕死のガリア人」といった物事・単語と関連付けて切り込む意欲作だったと思います。様々な例示によって物語の厚みが増し、内容を非常に楽しませていただきました。
 ただ、ポケモンバトル否定論に関しては結局個人的な「傷付けることが可哀想」で落ち着いておりましたので、話の主軸はそこではないと分かるのですが、小説として論拠を振るうにはまだ不足しているかなという風に感じてしまいました。出来れば、作者様しいては主人公の根拠をより固めて「何故、傷付くことが忌避されて然るべきか」というお考えを伺ってみたかったです。

 それにしても他の方も仰ってましたが、この主人公が選ばれることの恍惚と不安から逃れて本当に良かったです。どう考えても、高校までは危ない状態でしたからね。
 世界を広げると同時に、自分の考えを堂々と語れる人に成長していけるのではないかと、希望を抱きました。
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆
 一般人の顔をして世間に潜んでいる、怪物のお話――自分を怪物だと思い込んでいる一般人のお話。
 大変に生々しく、リアルな心情描写が素晴らしいなと思いました。目に映る情景等からも少年の感情が描き出されていく点が実に巧みであると感じます、文章表現めっちゃうまい。心情をひたすら説明するだけでなく、ギャグ漫画のくだり等で具体性のある補強がなされていて、『作者の実体験なのでは』と思う程のリアリティがありました。いかにも小学校高学年らしい視野の狭さも的確に描かれていると感じます。見事です。勉強ができるが故に『自分は人とは違う』『選ばれた存在だ』という超越感を抱き、最後には『多くの人が一度は抱いていたごく普通の感情』として帰着する流れが、誰しもが身に覚えを抱くのではないかと思ってしまうほどでした(突然『多くの人が一度は抱いていた』と飛躍するのはちょっと「え?」となりましたが)。所謂厨二病というヤツ。いや、もしかしたら、『自分は人とは違う』と思いながら大人になっている人も数多くいるかもしれません。
 また、『瀕死』という言葉があとからお話を動かすトリガーになり、あの女の子とのトラウマが後になって解けて最後に(夢の中だろうと)再会し、救われ、視界が広がっていくつくりが、いやあ凄く綺麗だなあと感心します。このつくりを意識しながらじっくり読みなおすと、初読よりもいっそう物凄く少年の心情に寄り添うことができました。瀕死のガリア人のあたりの描写に圧倒され、辿りつけなかった草むらで少女と再会した瞬間に世界が広がっていく様が、私の目の前にも輝いているようでした。なんかこう、オチもよかった。そこはかとなくハッピーエンドっぽくて。

 さて、物語の内容について、(ポケモンバトルの残酷性についての私個人の見解は別として)思ったことを書きます。一般人の顔をして世間に潜んでいる、怪物のお話、と冒頭で書きましたが、これは物語を作者さんの意図を組んで善意で受け取ったらこうやろうな、というイメージです(違ったらすいません)。私が実際にうけたのは、『怪物たちの中に潜んでいる一般人のお話』という印象でした。
 この作品のあまりあるリアリティが、そういう印象を私に抱かせたのだと思います。ポケモンを戦わせることを厭わない子どもたち、バトルの残酷性を無視して子供に教育する大人たち、こっちの方が怪物ではないか。いくら小学生で、見聞が狭かったとえ、この世界観で『ポケモンバトルの残酷性を意識している少年が全くそれを耳にしない』というのは、さすがにどうなんだろう、と。
 おそらくゲーム原作の世界を踏襲されているのだと思うんですよ。あの世界は確かに「ポケモンを戦わせるなんて残酷だ」と主張する人は殆んど現れない(少なくともカントーにはいない?)。皆不自然なまでにポケモンバトルを肯定している。ポケモンを戦わせるなんて可哀想、という発想そのものが、タブーのように扱われるのかもしれません。だが、本作の世界観は、そこまで『ゲームめいたもの』として受け入れられませんでした。もっと現実に即した世界として私が想像してしまった。関東地方、小学校、中学校といったワードや、ポケモンに携わらず生活している高校生たちのリアルな生き様がそうさせたのだと思います。そして、現実に即した世界観ならば、当然『ポケモンバトルは残酷』という議論は至る所で紛糾するだろうと想像してしまうのです。
 つまり、現実に即した世界観の中で、ポケモンバトルの残酷性に蓋をして成り立っている『世間』の方が、よっぽど異常で狂ってると。その不気味さが強大すぎたせいで、主人公の思想がアングラな存在と言われても、どうしても「いやいや……」と思ってしまいました。主人公の心情を追いかけるうえで、この違和感がノイズとして感じられてしまったのが、ちょっともったいないと感じました。私はね。
 じゃあどうだったらよかったんやと言われても、すいません、答えが出せません。異常者の中の異端としての良識のある主人公、という二重構造(?)の不気味さがこの作品の醍醐味なんだと思えば、そうなんだと思います。だからこの違和感を評価に加味するのはよそうと思います。だったら書くなやとも思うんですが、喋りたかったから喋りました。喋りたくなる作品を書いてくださって、どうもありがとうございます。大変面白かったです。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆
 この物語の主人公は凄いと思うのです。何がすごいって、大人から与えられた枠にとらわれない考え方をしているという点なのです。昔の私にはできない芸当でした。YesかNoかと問われればどちらかで答えるしか浮かびませんでした。しかし、この主人公はそもそもその問題について疑問に思っている。
 それでも、言いたいことが肝心な時に言えないのは、少年が弱いからという点もあるでしょうが、少年がよく考えているから、という考え方もできるのではないかなんて思いました。私も小さい頃から今まで、いろんなこと、大事なことにもくだらないことにも頭を悩ませてきました。何となくですが、この少年の気持ちが分かるような気がするのです。
 4まで拝読して、ようやく「アンダーグラウンド」というタイトルの意味がわかりました。
「あーあ、全部失っちゃったなあ」
 失ってよかったのかもしれません。失うべきでないものもあったでしょうが、失うこともまた必要なのだと思い知らされました。
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆
浅夜&とまとさん
評価:☆☆☆☆
レイコさん
評価:☆☆☆
48095さん
評価:☆☆☆☆☆
小樽ミオさん
評価:☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆
風間深織さん
評価:☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆
じゅぺっとさん
評価:☆☆☆☆
久方小風夜さん
評価:☆☆
灰戸さん
評価:☆☆☆
さつこさん
評価:☆☆☆☆☆
空色代吉さん
評価:☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆☆☆
織田秀吉さん
評価:☆☆☆☆