ΜΟΚΑの感想

あきはばら博士さん
評価:スキップ
第二回ホワイティ杯が開催される時に備えて考えておいたネタでしたが、開催されないようなのでここで使いました。
多方面に喧嘩を売る内容で、R-18禁止のレギュレーションにひっかかり、残れるかどうかが微妙でしたが、皆様の温情に感謝します。
タイトルはできるだけシンプルなタイトルにしたいと思い、最初にMOKAとつけて、途中でcellの方が良いとCへタイトル変更をしたのですが、執筆中に呼んで馴染んでいたのがMOKAだったので、うっかり間違えて、投稿後10秒後に「なにやってんだぁぁぁぁ」と床をツイストしました。
反比例するラジオが付く用語ですぐに思いつくのが、RI検査だったので使うことにしました。上昇気流は無理やりです。
元々ポケモンと人間は生殖可能であるとした設定は、個人的には入れたくなかったのですが、前例を用意して理論上可能でないと壁が厚すぎて、有識者からのツッコミも怖いので仕方なく入れました。
人間が魚の子を妊娠するのは無理だがかもしれないが、人間がチンパンジーの子を妊娠するならできる。できるだけ壁は薄くしないと。

人間の知能を持つポケモンを作りたいならもっと簡単な方法はあるのですが、やりたい描写ありきで後から理論をこじつけたため、だいぶ描写に無理がありました。
書いていて自分でも理論上可能なのか大丈夫なのかと混乱してしまいました、頭の中で考えるだけじゃ駄目ですね、実際にやってみないと。
実験…… 何かで実験してみないと……。 験体はどうしよう……。
照風めめさん
評価:☆☆☆☆
死亡:×(死んではいない?)
頻度:ラジオ1 上昇気流1 反比例1
舞台:不明
推しポイント:倫理の先にある禁忌
アオリ文:人とポケモン。終わらない禁断の営み
こちらもタブーに切り込む作品であり、命にまつわる話ですが、モモちゃんのワシボンとはこれまた毛色が異なる作品ですね。
まずこの設定力とそれを読ませる力に脱帽しました。
電子機器とかの説明書ってなかなか読むのがしんどいように、小説においても設定を読ませるというのはめちゃくちゃ難しいことだと思います。
それをいともたやすく、読みやすくかつ分かりやすい(納得しやすい)ように書き込めるのはすさまじいスキルだと思います。話の順番がとても論理的に提示されていました。理系の方でしょうか?
どうしても本題の方に話がいきがちですが、モモカのこれまでの生き方も面白いと思います。
確かにバンギラスになって暴れられたら困るよな~。その発想はなかった。生物の生態をうまく突いてますね。
そしてタマゴ。ポケモン創作界に関わる人間であれば頭を過ぎったことがある人が多いのでは。というタブーに、本当に絶妙なアプローチで攻めてきていると思います。
なんでポケモンがパソコン通信できるのか。や、ワザに関するアプローチ。デカイポケモン小さいポケモンも全部タマゴ。というポケモンの公式設定へのアンサーを全て提示しつつ、タブーへ踏み込む理に変える。一石二鳥のワザでした。
次元錨などといった用語も本当にすんなり入ってくる、それどころかしっくり来てしまいました。今後この作品のアイデアをベースにした作品が出るのではないのか? と感じてしまうほどです。
悪いことをしていてお金を稼ぐ、そしてロケット団。と思うとXとY~いでんしポケモン最後の希望~も髣髴としますね。
>ポケモンの人間化が進むことで、それを妬んだ人間達はトレーナーとポケモンのmaster-slave関係を保持するために弾圧,暴行,虐待が行われることが予想されます。
この一文が重いです。AIが意思をもって反逆するようなSFが脳裏をよぎりました。この作品の事について考えるだけで一日は過ぎそうです。
最後のオチの落としどころも関心しました。本当のミュウとはある意味モモカではないか。とさえ感じるような。
中途半端にモモカたちのエピローグにしなかったのは英断だと思います。
原作の設定を余すことなく利用した、とてもインタレスティングな短編だったと思います。
砂糖水さん
評価:☆☆☆☆
次元錨の設定とかうまいなー、と思っていたら。え、これみんな話ついて行けてる?大丈夫?ってなりました。めっちゃ好き。
作者さんよく考えましたよね。ぱねぇ。
そしてそこはかとなくえっち(
いいと思います(
森羅さん
評価:☆☆☆☆☆
好きです。はい。ものすごい好みな話でした。なんというか、お話の構想というか、その基盤になっているネタが凄い。この発想は僕には全くなかったです。ボーイミーツガールの部分はこのお話の根幹部分ではないと思うので割愛させて頂いて。ポケモンの「タマゴ」の不思議さとか、なるほどこういう解釈と発想が、と考えさせられ、またそれにきちんと理由をつけられているのが凄い。すみません、不出来なもので途中ちょっとそのあたり流し読みしました。勉強が足りませんでした勉強します……。
トビさん
評価:☆☆☆☆☆
ラジオ、反比例というお題をこんなにも上手に使って 人間の知能を持ったポケモンを人間に産ませるという発想に持っていくとは
小説を読んでいて怖いなと思う事今まで無かったんですが 「こういう事でポケモンと人間でタマゴができるんだぞ!」と懇々と説明されたのは恐ろしかったですね
なんだろうそこはかとないエロさ 溺れているような感覚 怖い 怖いんですよ 特定の描写にエロスを感じる自分が怖いし 思わせるこの作品の世界観描写キャラクターが 怖い! 
発想もさることながら ストーリーもよくできているなと思います ミズキの設定が本当にいいと思う 上昇気流の使い道も好きです 彼の心情を象徴しているシーンだと思います モモカに愛情を持っていながら モモカに対し実験体として接する事しかできないというキャラクタを登場させる このセンスがすごい いうなれば資料で殴るだけのお話になっていないんですよね
モモカとミズキが人間同士倫理的な愛情を育んでいる事を願うばかりです
まーむるさん
評価:☆☆☆☆☆
モンスターボールの原理の説明を詳細に書き連ねたところに圧倒された。そして、そこからのホワイティな展開の連続。畳み重ねてくるようなパワーに圧倒されました。
カイさん
評価:☆☆☆☆
ポケモンの繁殖について大変独特かつ説得力のある見解を提示する作品で、感嘆いたしました。モモカとミズキのやりとりやポケモンのパルレの合間にも、禁忌の実験が刻々と進んで行くぞわりとした感覚があって、しっかりとした理学知識に基づくその冷たさが良いコントラストでした。
最後のM2計画との絡め方も上手いですね。ポケモンの世界観を広く深く考察された凄い作品だと思います。
フィッターRさん
評価:☆☆☆☆☆
ポケストフェス作品の中からアイデア賞を1作選ぶとしたら、僕はこの作品を選びます。
『一緒に寝たらいつの間にかタマゴができている』という実にメルヘンチックな、子供にまだ事実を教えたくない親が伝える嘘のような、そんな要素をガチでSF的考察を添えて、作中世界の"リアル"にしてしまう。その発想に脱帽です。
その他の設定も奥深くまで作り込まれていて、非常に味わい深いものでした。ラストシーンや本文とタイトルのスペルの違いなど、謎めいたところを残しているのも余韻が深くていいですね。
あすぺふさん
評価:☆☆☆
ドラ○もんのポケットみたいな感じですね! なるほど、と思いました。
Ryoさん
評価:☆☆☆☆☆
スクロールをしながらどんどん指先が冷えていく感覚を覚えたのは久しぶりでした。
作中で展開される、ポケモン世界の様々な不思議な事象を説明する論理に、精緻な巨大建造物を見た時のような畏怖を覚えます。美しく恐ろしい。
正直ただ触れ合ってればいいだけのことになんでエロ方面のあれ求めちゃうかなーという微かな残念さはあるんですが、この非人間的な空間だと
生き物に触れているということが凄く安心感を覚える行為なのかもしれない、体温いいですよね、いや体温ヤバいのもいますけども。
この倫理観がぶち壊れた科学者達の中ではミズキの人間としての弱さすらも生きている者の証、良心に見えるのが怖い。やってることは非人道の極みなんだけど。
で、このMOCA計画で生み出された凄く(こちら側の)倫理的に危ないポケモンですら
世代の更新と共に「希少性の喪失」で影を潜めていくあの世界のそこはかとない怖さに震えた所にとどめの一撃「M2計画」ですよ……
正直この作品で提示された論理に心から納得しているわけではないのですが、その辺りは私が私の作品の中で書いていくことなので、
創作意欲をより刺激させられたということで、お礼を言いたい作品です。ありがとうございました。
(以下、評価とは関係ない話)しかしこの計画、人肌で触れられないポケモンではうまくいかないらしい、ということは
その辺からMOCA個体の法則性、ひいてはMOCAの正体を突き止められたりしそうですね……
乃響じゅん。さん
評価:☆☆☆☆☆
すみません。ちょっと興奮しました。
エロいですね。身よりのない女の子を実験に使うというシチュエーション。いかにもエロ同人的な展開で、普通にそういうつもりで読みそうになりました。
二回目を読み直すと、物語としての基盤の頑健さに驚かされます。次元錨をキーとして、ポケモンの不思議現象を全て一つに繋げたメカニズムの説得力は流石でした。
20cm以上は近づくことのなかった二人の距離が、ミズキとモモカの本当の距離を表しているようで、とても好きな描写です。どちらかというとこの物語はモモカよりもミズキの視点で描かれているような感じがしました。モモカがひたすらに堕ちていくさまがあまりにあっけないのは、どうすることもできなかったミズキの臆病な心を表しているように思いました。読者に「ミズキ、お前が助けないとダメなんだよ」と思わせるための仕掛けのように。
MOCA……MOMOCA……そういうことなのか? 自分にはこれ以上は分かりませんが、やっぱりエロいな。ありがとうございました。(鼻血)
葉穂々さん
評価:☆☆☆
これは……何と言いますか……悪く言えば独りよがり、良く言えば情熱的な作品です。
正しく、性癖を詰め込み、叩きつけた作品ですね。
置いてきぼりにされていることは否めませんが、この熱量と勢いは、決して嫌いではありません。
あまもさん
評価:☆☆☆☆☆
これは……こういうダークで精神的に壊れてしまうお話大好きです……。すごい……えぐいです……好きです……。
ポリゴ糖さん
評価:☆☆☆☆
【褒めポイント】
・次元錨などの設定の作り込み
  ポケモンの能力やタマゴのシステムについての解釈について新たな知見を得られました。生化学的なところでも瑕疵はないと思います。
・キャラの言動が設定の濃さに埋もれていない
  いたたまれない境遇で優しく強く在るモモカさんと、良くも悪くも優しいけれど最後に思い切ったミズキさんと、正反対でありかつ似ている二人のやりとりが美しい。
【指摘ポイント】
・設定の説明が一気に来てストーリーが一度分からなくなった
  説明読み終わった後、えっとストーリーはどこまで進んだんだっけか、みたいな。錨の設定だけでももっと前の段階で出しておいて、タマゴができたところでヒトにポケモンのタマゴを作らせることについて説明する、としたほうが良かったのでは。
【総評】
 「やっべえ」とは思ったけれど話の流れはもっと工夫できたと信じて☆4つで。
円山翔さん
評価:☆☆☆☆☆
 白い病室、そういう書き方もあったんだなぁと勉強になりました。
モモカさんをとある旅人に重ねながら拝読しました。単なるラジオではなくラジオアイソトープという単語でラジオを使うとは……脱帽です。実は同じことを考えていて、自作品があまりにもこの作品に似ていて、後で投稿した自作品が二番煎じだと思われてしまうのではないかとびくびくしていたり。どうせならここまで深く練っていれば……ごほん。それくらい反比例の使い方もすごく自然だと思います。設定がとてもしっかりしていて、読んでいて引き込まれる作品だと思うのです。
 モンスターボールの仕組みやポケモンの技、生殖に関する記述、とても興味深かったです。それだけじゃないです。説明文が多いにもかかわらずそれらがどんどん頭の中に入ってきて理解させる。一部私の脳が追い付かない部分もあって、自分の知識不足を感じると同時に、この作品を書かれた方は博識なのだなぁとただただ感心するばかりでした(偉そうにすみません……)。
 そしてそして。パソコンの中に放り込まれたモモカはどうなってしまったのか。どこかでミヅキと再会しているのか。それともバラバラになってデータの海の中に消えてしまったのか。仮にバラバラになったとしても、再構築されて別の存在になっていやしないか。私はこの可能性を否定できません。もしかして彼女はμ……
紫雲さん
評価:☆☆☆☆☆
 小説というよりかは専門用語が羅列された論文を読んでいると錯覚してしまうほどに世界観が緻密に練り上げられた物語。頭の中が混乱してしまうほどの情報量とその携帯獣世界との整合性。どのように本文を書き進められているのか。創作の果てには恐ろしいほどの残酷なリアリティが待っているのか。思考が追いつきません、恐れ入りました。
北埜とらさん
評価:☆☆☆☆☆
 大変興味深い解釈でした。次元錨、なみのりの解釈とか凄く面白かったです、SFっぽい、私はポケモンはこの解釈よりはもっと生物らしい生物と考えている方なんですが、そんな私にもアリやなと思わせる説得力がありました。生殖関連の話については、当方アホなので、本文だけでは色々と理解しかねるところもあります。結果発表が終わった後に作者さんがやさしく解説してくれるのが楽しみです。お待ちしております。
 ポケモンと人が接触生殖による生殖交配が研究以前から可能(という文献がある)というのは、ポケモンの遺伝的な柔軟さというのが先立っているとはいえ、人間側にも先天的に高次元下に配偶子を転送(?)するための素質? 遺伝子? が存在している(それが発現することが極めて稀なので接合率が低い?)という解釈でいいんでしょうか。その上で、ポケモン雌性体が有する『卵錨』を作る能力、ヒトにはその能力が存在しないため、メタモンのDNAから卵錨を作るための部分を切り取って、ヒトiPS細胞のDNAに導入して、ヒトの体内に戻して(iPS細胞を何に分化させてとかではなく細胞の段階で……?)、ヒトにも卵錨が作れるようにする必要があったんですね。そこまでは分かるんですが(分かってないかもしれない)、何故「人間の女性がつくったタマゴから雄性体ポケモンの形態が誘導されるのか」というのがいまいちピンときませんでした。『メタモンのDNAから』と断言されているなら、『雄ポケ×人間女に組み込まれたメタモンパワー』で雄ポケが生まれるんやなというのは理解できるんですが、『メタモンなど』って書いてあるのがちょっとよく分からない。メタモンじゃなかったらどうなるんやろうか。今回モモカさんはメタモンの遺伝子を導入されたからいろんなポケモンとタマゴをつくることができたっていう考え方でいいんですか……ね……面白かったから理解したかったんですが色々と的外れだったら本当に申し訳ない……勉強し直してきます……

 勉強し直す前に感想を。(ちなみに上記私の知識不足で理解しきれなかった点は評価基準としては考慮しません)

 狂ってますね……(褒め言葉)。
 研究者じゃないです。モモカさんが。

> 残念そうな顔をしたモモカは、ゆっくりと、振り向きながら首を傾げて困ったような顔をする。

 狂ってますよね、この時点で狂ってます。まぐまぐとのタマゴを作って一度発狂したあとも、ポケモンと同衾し続けたこと、同衾するだけでなくポケモンという存在を精神的な癒しとし続けていたこと、それも一匹特別なポケモンを愛していたのではなくて、かわるがわる、あれはダメ、これはイケる、と実験体としての生活を楽しんでいるような素振りさえ見せ始めたこと。人間にポケモンのタマゴを作らせるという実験内容そのものより、このモモカさんの行動の方が、私には理解不能で恐怖そのものでした。
 『彼女自身が目の前のポケモンを卑下して憎むことができなかったからだった』と、彼女の行動について説明がされている。彼女には、幼少の頃にはポケモンだけが遊び相手で、若くして両親を失い、ポケモンと共に生きるしかなかった過去がある。だが、彼女の両親を殺し天涯孤独の境遇に追い込んだのも、またポケモンであります。そういうポケモンたちとタマゴを作らされるという状況に於いてもなお、ポケモンに心の拠り所を求めてしまう彼女の孤独と諦念など、私に計り知れるところではありません。気持ちにまるで寄り添えない、理解が出来ない、だからこそ怖い。最後の瞬間の笑顔まで、理解しがたい狂気的な振る舞いこそが、この作品の恐ろしさであり面白さだったと感じました。面白かった……。
 ミズキは何がしたかったんだろう。『あなたと話がしたい』に至った動機が私にはよく分かりませんでしたが、その後の感情のゆらぎは、具体的な行動を交えてとても丁寧に描写されていたのでそこまで引っ掛かりませんでした。この後二人はどうなったんだろう。二人の結末が、私の想像が及ばないようなところにあるような気がしてなりません。
 
■投票時追記
 考察チャット時にメタモンDNA導入に関する疑問に答えてくださってありがとうございました。確かにメタモンのDNAをそのままヒトに導入したらヒトDNAに変質してそのまま馴染んでしまうことも想像に難くないですね。そう、言われてみれば、想像に難くないのですが、言われなけりゃまるで思いつきもしない。こういった設定を作り上げるうえで、そこまで考え抜かれているということに大変驚きました。恐れ入りました。この練り上げられた設定を、この一作品の中だけで終わらせるのは惜しいとさえ思えます。この世界観に基づいた物語をもっと読ませていただきたいなあ。
逆行さん
評価:☆☆☆
 ポケモン世界の解釈が独特。特に、20年前と比べてポケモンの知能が上がっているという件については、説得力がありました。20年前と比較してポケモンの覚えられる技が増えているというのは、ややメタ的ではありましたが、中々面白い着眼点だなとおもいました。
 ポケモンのタマゴの作り方なども、非常によく作り込まれていると感じました。ただ、いかんせん少し分かりにくかった。この小説は、設定を述べるパートと、モモカ視点で進むパートとはっきり別れている構成となっています。これは首藤さんの小説などでも使われていた手法で、シリアスな設定を語る上で有効なやり方だと言えます。ただこの小説は設定パートが難解過ぎて、読むのが億劫になってしまうことがありました。専門用語が多く、注釈も付いていないので、置いてけぼりを食らう読者も多いのではないかと思われます。
 この小説はかなり殺伐とした世界観となっております。野生のポケモンに襲われるのは日常茶飯事と言った印象を受けました。モモカの両親二人が両方ともポケモンに殺されてましたから。両親が二人とも殺されて、挙句自分は実験台にされるというこの不幸っぷりに、果たしてリアリティがあるのかなというのが少し自分は感じました。一方でミズキの方は、一年間の旅を特にこれといって何もなく終了させ、その後割と平和に日々を過ごしており、あまりにもギャップかありすぎるように感じてしまいました。
 二人が違う世界観で生きているような印象を受けたのは残念でした。とはいえ、全体的にはかなりハイレベルで、自分には書けないようなお話だと感じました。
はやめさん
評価:☆☆☆☆☆
 ☆5が今回の最上評価なのが惜しく思う作品でした。というのは、お話は勿論として、設定と世界観が特に私の好みド直球で、例えば別の評価指標:世界観、独自解釈、設定等が存在するとしたら、別枠で☆8ほど差し上げたいぐらい、という理由があるためです。
 モモカとミズキの関係性についてはもう少し掘り下げて読みたい気持ちがありました。しかし、どこをとっても食い入るように読んでしまいます。定期的に語りの形が変更されていく様も物語の展開と緩急を印象付けており、楽しかったです。
 この作品の魅力は、なんといっても作者様とポケモン世界の設定とが絡み合って生み出される、現実的かつ厳格な世界観と、練りに練られた設定だと思います。私はポケモンというコンテンツで解釈を楽しんでいる部分があるので、作者様のワールドをそれでそれで? と好奇心露わに次々聴くことを楽しむような気持ちで、拝読致しました。

>モモカの父親は、彼女がまだ幼い頃に遠い地方でポケモンに食べられて死んだ。
 インパクト第一弾ですね。
 「食べられて」死ぬというのは、ポケモン世界で生きている以上、充分に考えられることですので違和感は全く無いのですが、この作品におけるポケモンと人間の在り方はなかなか一筋縄ではいかないハードさなんだな、というのがこの文章から伝わってきました。レンジャーの仕事は命懸けですものね。
>突如山から郷に下りてきた凶暴な大型ポケモンに、家ごと潰されて亡くなった
>大型ポケモンが暴れ回って家を破壊されることはよくある話
 よくある話なんだろうな、と思いましたが、本当によくある話なんですね。無常を思い知ります。
>「今思えば、さ…… あのガレキとなった家を見て、ああもう私には留まれる場所なん>てないんだって思えてしまったのかもね」
 この受け取り方は私的にすごく好きです。旅をする人、ならではの哲学が心情として吐露されている印象を受けました。そして「逃げているだけ」と自嘲、揶揄する己の諦念もどことなく、肌身に渡って伝わってきます。でも本当は定住出来る場所が欲しくて、ふかふかのベッドに身を委ねて思う存分眠りたいと。いやーそうですよね……そりゃあね……
 その後モモカがポケモン退治バイトを引き受けていることも、壮絶な過去と背景があって、トレーナーとしての考え方であったり人格がこの歳にして完成されているなと感じました。

 さて、肝となる次元錨の解釈なんですけれども……専門的なことは分からないので、ニュアンスだけ読み取らせていただきました。
ポケモンで用いられている「異世界」「生体エネルギー」といった最近の単語の登場。ミオ図書館の神話にも見られる「ポケモンと人間は同じだった」ことを示唆させるような人間×ポケモンの実験。「タマゴを発見する瞬間を誰も見たことがない」といった公式の設定に対して、単純な生殖行為には留まらない解を打ち出しておられます。一工夫を凝らしながらも公式設定を尊重することでこうした独自解釈が生まれたのかな、という印象を持ちました。

>ポケモンの人間化が進むことで、それを妬んだ人間達はトレーナーとポケモンの
>master-slave関係を保持するために弾圧,暴行,虐待が行われることが予想されます。
 この作品では人間とポケモンが交わり、そうした出来た新たなるポケモン達が世の中に浸透していくという流れでしたが、引用させていただいた通り、来る「ポケモンvs人間」の対立~逆転構図は充分に危惧し得るものであるなと感じました。(余談:なんでしたっけ、首藤さんのプロットでもサトシとピカチュウがそれぞれの立場に就いて争うみたいな話があったような、うろ覚えですが。ふと、それを思い出しました)

 そして最後、ミュウツーと繋げて来るのが上手い……感服致しました。
 細かい拘りですが、「ミュウ・ツー」という表記にされているのが個人的にツボで、研究事後報告らしくて好きなところです。
>Μ2計画でのミュウ・ツーの試験体が何体か生存していた
 これは私の推測になってしまいますが、公式でもミュウツーは数体いることが示唆されました。それまでは世界に一匹と公言されていましたが、その辺も影響しているのでしょうか? 私の考えすぎかな。
 そして彼女の生存を匂わせるようなラストがたまりませんね。いや、果たして彼女なのか、或いは別の何かなのか。この世界観で異なる角度からのお話を読んでみたくなるほど、没頭しました。素晴らしい作品をありがとうございます!
Pさん
評価:☆☆☆☆
R-18故の投稿番号18番と聞いた時は思わず天を仰ぎました。その発想はなかった。
重厚な設定によって「いつの間にかタマゴを持っている」「多様な種の間でタマゴが作れる」「20年でバージョンが増えた間に習得できる技数が跳ね上がった」等の公式要素を繋ぐ手腕は素晴らしいものがある一方、難解であるその設定をどこまで理解できるかで評価の分かれる作品となっていると思います。
ポケモンやモンスターボールの原理って完全にSFの世界なんだよなということを思い出させてくれる。
ただ作品的魅力は決してそこだけではなく「大型ポケモンが暴れ回って家を破壊されることは保険も下りないほどよくある話」「ポケモンに対する護身術を身につけるため旅に出る」という一貫したハードモード世界観が、本編の「旅の途中、拉致監禁からポケモン交配の実験体へ」という災難をいかにも有り得そうなことに見せている点なども工夫が凝らされていると感じました。
浮線綾さん
評価:☆☆☆☆
浅夜&とまとさん
評価:☆☆☆☆
レイコさん
評価:☆☆☆☆
rairaiboさん
評価:☆☆☆
小樽ミオさん
評価:☆☆☆☆☆
不壊さん
評価:☆☆☆☆☆
えびフライさん
評価:☆☆☆
久方小風夜さん
評価:☆☆☆
さつこさん
評価:☆☆☆☆☆
空色代吉さん
評価:☆☆☆
586さん
評価:☆☆☆
織田秀吉さん
評価:☆☆☆☆☆
穂風湊さん
評価:☆☆☆