総評

照風めめ

 二月にふと運営座談会をやろうと思った当時、僅か半年でここまで大勢の人を巻き込んだ企画に発展するとは微塵も思っていませんでした。

 POKENOVELというサイトは、当初は小説ストーリーテラーというサイトと併設でしたので、私がPOKENOVELに初めて居着いた頃から他の小説サイトの存在には結構敏感でした。POKENOVELの短編コンテストの運営を任された際も、人をもっと集めよう。まずは顔を広げよう。そう思って、ポケモン徹底攻略さんやマサラのポケモン図書館さんに足を運ばせていただきました。

 そして足を運んだサイトで多くの人と触れ合い、多くの作品を読んだことで、当初は自分の企画の人集めだった行動が『サイト毎の個性はすごい。だからこそ、サイトの垣根を越えて一同が会する機会を作りたい。もっとこういう作品や世界観があるんだなというのを知って欲しい』という気持ちに徐々にスライドしていきました。

 ですが紆余曲折あってPOKENOVELの企画が終了し、一度はその夢は潰えてしまいました。

 運営座談会を始めた時は、単純にいろんなサイトの個性とかそういうのを知ってもらおうと思っていたのですが、第三回収録前後くらいから、折角大勢の人が集まってくれているから、短編小説コンテストを開いてみたいなと感じ始め、ツイキャスで適当に垂れ流していた所灰戸さんが乗っかってくださいまして。私はこういう時は一切の遠慮をしないものですから、ここぞとばかりにお願いして見た所、今に至りました。

 どうでしたか皆さん! POKENOVELの三題噺と二テーマ制、ポケモン小説wikiさんのひらがなテーマ、マサラのポケモン図書館さんの☆評価、ポケモン小説スクエアさんのログインシステム、ハワイティ杯さんのSNSによるハッシュタグ。今まで私が見て、体感してきたポケモン小説個人サイトの全ての力を集結させたポケモンストーリーテラーフェスは!

 私は大満足です。ひとえに、無茶な要望もスッと実装してやりたいことを自由にやらさせていただいた灰戸さん、知名度の高さをお借りさせていただき、ラジオを盛り上げてくださった586さん。何もネタ無いですと言いながら下書きが上がればオーダーをしたにも関わらず、素敵なイラストをくださった水雲さん。その他個人名を出して一つ一つお礼を申し上げたい方様々いらっしゃいますが、ここでは尺の都合上ポケストフェスを盛り上げてくださった皆様方とさせていただきます。本当にたくさんの方の力と、信頼によってポケモンストーリーテラーフェスがあったんだなと痛感させられました。

 投稿者の方も、本当にいろんなサイトの出身者が万遍なく参加されていて、(個人的にはもっとポケノベ出てよと思いましたが笑)冒頭に申し上げた私の夢であるサイトの枠を超えたお祭りが出来たなと思います。

 今回の投稿作品を読ませていただいた上で、改めてポケモン小説のパワーを感じました。

 不思議ですよね。同じポケモン二次創作なのに、世界大戦にまつわる話があれば、ゲーム原作の裏側を補完するような作品もあって、SF的な話があれば、人とポケモンとの関係を考えさせられる作品があって。

 この多様性こそがポケモン小説のパワーだなと思います。

 皆スタートは同じポケットモンスターというゲームなのに、行き着く先に重なるモノは何一つない。なのに、その領域を互いに侵したり責めあうこともなく、多少自分では理解できないというモノはあれど、多くのモノを受け入れることが出来る。素敵な事ですよね。

 限られたお題の中でアイデアを絞り出し、普段だったら読まないようなジャンルや作品に触れ、評価を決めるにあたって面白い作品とはなんだろう? と考えること。これは必ず力になると思います。

 ポケストフェスを通じて他の作者さんを知り、改めて己を知ることは、今後の皆さんにとっての財産になると思います。

 ポケストフェスはこの総評をもって終了とさせていただきますが、またどこかの機会でよりパワーを増した、皆様の作品に出逢うことが出来ればと思っております。改めて運営スタッフの皆さま、参加者の皆さま、ポケストフェスに携わってくださった全ての方に御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

灰戸

 この度はポケモンストーリーテラーフェスへのたくさんのご参加本当にありがとうございました。おかげさまで、テーマAとBそれぞれに21作、合計42作品が投稿され、企画としても大きなトラブルがなく進行をすることができました、ここまで企画が大きくなれたのはひとえにご参加頂いた皆様のおかげです。

 本企画の作品は多彩で、いろんな雰囲気の作品を読めるというのが大きな特徴だったように思います。テーマAの三題噺、テーマBの発想性など、企画で設定したテーマが、作者の方々の発想を刺激し、多彩な作品をご投稿いただけるきっかけになったのかなと思っております。その中でも、同じポケモンが登場する作品はありましたが、同じポケモンながら全く違ったキャラクタになっていたり、ストーリーも幸せなものから悲しいものまであったことは、ポケモン二次創作の幅の広さを見ることができたかと思います。

 また、企画中はTwitterで様々な意見が飛び交うなどの盛り上がりを見せていたのが一読者としても大変面白かったです。「自分の解釈はこうだけど、なるほど他の人はこう解釈しているのか!」というのがわかることは作品を紐解くためのヒントにもなり、より深く作品を読むこむことができるきっかけでもあります。そういった雰囲気ができ、作品を通じて交流を深める土壌ができたのであれば幸いです。

 本企画は終了となりますが、企画に限らずこれからもポケモン小説界隈が賑やかなれば幸いです。改めまして、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!